
絶対神「ヤハウェ」が実は魔王で、魔王「ルシファー」が実は絶対神だった……。
善悪逆転論を一言説明すればそうなる。
私はグノーシス主義の影響を受けた訳ではないが、グノーシスの主張と一致する。
だが、私が提唱する「善悪逆転論」は「スーパー・グノーシス主義」と呼ぶべき内容である。
悪魔学では、ソロモン72柱の魔神に、アイム(Aim)という地獄の侯爵が存在する。
これを「I'm=私はある=ヤハウェ」と解釈できなくもない。
だが、それは的確な表現ではない。
既に述べた通り、「ヤハウェ」は名前ではないからだ。

グノーシス主義と原始キリスト教の類似性が指摘されているが、イエスはヤハウェの名が「バアル(アメン)」である事を公開したのではないだろうか。
それが、イエスが説いた「カバラの奥義」だと私は思っている。
また、「アーメン」はヘブライ語で「本当に」「誠に」という意味だが、その言葉はアメン信仰の名残ではないかと、私は考えている。
また、その原義は、アメンが「本当のヤハウェ」である事を暗示している印象を受ける。

だが、キリスト教徒が崇拝するヤハウェは、アメンではなく「アテン」である。
何故なら、一神教だからである。
そして、封印されたヤハウェの名をグノーシス主義が受け継ぎ、秘密結社として伝承してきたと考えてもおかしくはない。
代表的な秘密結社フリーメーソンは、「ピラミッド・アイ」をシンボルとし、アメリカを建国した記念に1ドル紙幣にも印刷している。
ピラミッド・アイは「ヤハウェの目」と呼ばれているが、フリーメーソン最高階級に昇格すると、実は「ルシファーの目」だという事が公開されるらしい。
それが、ルシファーを崇拝する「反キリストの秘密結社」だと呼ばれる所以なのだが、悪魔「ルシファー」を崇拝しているのではなく、ヤハウェの名前が「ルシファー」である事が伝授されるのではないだろうか。
「絶対神ヤハウェ(アメン=バアル=ルシファー)」
「魔王ヤハウェ(アテン)」

今まで「ヤハウェ」と呼ばれてきた神は、私の理論から言えば魔王だったのである。
だが、『日月神示』が「同じ名の神、二つある」と説いているように、それが複雑さを助長する要因となっている。
では、ロックフェラーやロスチャイルドが崇拝する「ルシファー」は、善神なのだろうか。
恐らく、彼らはカバラに精通し、絶対神ヤハウェの名が「ルシファー」である事を理解した上で、「善神」としてのルシファーを崇拝している。

だが、一般庶民の目から見て、彼らの計画や行動は善行には見えない。
陰謀論がもてはやすように、彼らは世界支配を企む悪魔の手先である。
善神「ルシファー」を信仰する彼らが、一体何故……。
やはり、彼らは悪神「ルシファー」を崇拝しているのだろうか。
答えは、『日月神示』に示されている。
「悪いキで拝めば何んな立派な神前でも悪神が感応するのぢゃ」
つまり、世界支配を企む連中は、善神「ルシファー」を信仰しているつもりが、悪神「ルシファー」と繋がっているのだ。
別の言い方をすれば、善神「ヤハウェ」を信仰しているつもりが、悪神「ヤハウェ」と通じているという事になる。
話がややこしくなるので、ここでは便宜上、善神を「ルシファー」、悪神を「ヤハウェ」と呼ぶ事にする。
では、西洋文明(プレアデス的統制)によって成立したキリスト教の絶対神「ヤハウェ」は、悪神だと言えよう。

事実、「偽の説教師」と呼ばれたパウロから始まったカトリック教会は、史上最悪の残忍な歴史を展開してきた。
その意味からすれば、ローマ教皇も「反キリスト」である。
だが、クリスチャン全員が悪神「ヤハウェ」を崇拝しているのかと言えば、そうではない。
やはり、『日月神示』に答えがある。
「悪神拝んでも正しき愛と喜びがあれば、善き念が通ずるならば、悪神引込んで、それぞれの善き神現はれるのぢゃ」
ちなみに、私の祭壇の本尊は「死神」の偶像である(笑)
これには深い意味があるのだが、別の機会に話したいと思う。