
アリオンは「孔雀の舞に魅せられ、その爪の鋭さに気付かぬとは愚かなことよ」と忠告しているが、アリオンのコードシンボルはヘキサグラムに「鷹」と「薔薇」である。
鷹も鋭い爪を持ち、綺麗な薔薇にも棘がある。一体、アリオンとは……。
アリオンは言う。
「我々プロジェクト要員は、常に他者の為に働く事で自分を救うという方法を取っている。
つまり両極端に位置するもの同志は、実は隣同志に位置するという秘密を知っている為に自分と他者の関係も同様に理解している為である。
この位置関係は円筒形にして描き考えると、よく分かるだろう。
中間でどちらの極にも揺れていると、あなたがたが信じている『中間』は両極のどちらからも最も遠い場所に位置し、しかもあなたがたが信じる両極とは2次元構成上に見る事の出来る範囲での両極で、実際の両極の位置まで、未だ半分しか至っていない幻の両極で、蜃気楼の様なものだ。
砂漠で脱水状態になった人が、いくら手に入れたと思っても、蜃気楼の泉では手を濡らす事さえ出来ない。
蜃気楼の両極に少しずつ触ったと思っても、ただの思い込みで、自分の作り出した夢の中の出来事に過ぎない」

『中間』とはゼロポイントである。半田氏は次のように述べている。
「わたしたちは宇宙のすべてが生命だと考えています。
銀河系も、太陽系も、地球も、原子も、そして、経済も歴史も、すべてが一つの大きな生命のもとに生み出されていると考えているのです。
そして、この生命は+と−のエネルギーのゆらぎから成り立っています。
そして、この陰陽のゆらぎを調整しているのがゼロポイントです。
ゼロポイントは+に偏り過ぎた力は−へと、−に偏り過ぎた力は+へと絶えず両者のバランスを取ろうとして働きます」

さて、アリオンの話を聞いてどう思うかは、各人の感性次第である。
理論・理屈で説得できる事ではない事を了承頂きたいが、私はアリオンを信じている。
と言っても、私はアリオンの信者ではなく、アリオンを絶対視している訳でもない。
これは直感と感性の問題なので、説明は出来ない。
説明は出来ないが、私はアリオンが光(オリオン)の天使だと思っている。
押さえておきたい点は、アリオン(ミカエル)が「龍(ルシファー)と共に戦う天使」だという事である。
宇宙を巨大な脳に例えると、西洋文明(プレアデス)は左脳(体主霊従)的、東洋文明は右脳(霊主体従)的である。
宇宙的・人間的に両者の統合の為の衝突がハルマゲドンであろう。
私は使命を果たす為のステップとして、衝動的に日本の間脳(東京)に移転した。
衝動的ではあったが、大局的に見れば必然的な流れでもあった。
映画「トランスフォーマー」で、「犠牲なくして勝利なし」という台詞が印象的に残っている。