
ケツァルコアトルの「ケツァル」はキヌバネドリ科の鳥の名前だが、それをモデルにしたのがフェニックス(不死鳥)だと言われている。
また、エジプト神話の霊鳥「ベンヌ」や、インド神話の「ガルーダ」との類似性も指摘されているが、語源は古代フェニキアの守護鳥「フェニキアクス」にあるようだ。
キリスト教徒はフェニックスを再生のシンボルとし、イエス・キリストの象徴としているが、悪魔学ではソロモン72柱の魔神の1柱とされている。
その為、悪魔の不死鳥を「フェネクス」と呼び、フェニックスと区別される事もある。
だが、それは後世に考え出された区別であり、飽くまでも「フェニックスはフェニックス」である。

フェニックスは元々、天界で飼われていたが、地上に逃げ出したという。
そして100年に一度、火の中に飛び込んで再生する事で、永遠の生命を得ている。
それ故、「火の鳥」とも呼ばれ、その姿は「孔雀」がモデルになっている。
その孔雀を主神とする民族が、イラクのクルド人である。
クルド人の民族宗教「ヤズィード派」では、マラク・ターウース(孔雀天使)が崇拝されている。
伝承によると、孔雀天使は原初の天使だが、人類を救う為に天に反逆し、反逆罪で地獄に落とされた堕天使である。

その後、孔雀天使は神の許しを得て、神と共にアダムを創造したが、アダムが何もしない為、アダムをそそのかすよう命じられて「禁断の麦」を食べさせた。
若干の相違はあるが、ストーリーの骨子は、ルシファーの堕天神話と同じである。
「孔雀天使=ルシファー=ケツァルコアトル=フェニックス=イエス・キリスト」

孔雀は害虫や毒蛇を食べることから、仏教でも「孔雀明王は衆生の災厄や苦痛、邪気、煩悩などを取り祓う功徳」があるとされ、孔雀明王を本尊とする「孔雀経法」は、真言密教でも重視されている。
いずれにせよ、クルド人は、キリスト教やイスラム教の「堕天使」を信仰している事になる。
彼らは、グノーシス主義の影響を受けているのだろうか……。
堕天使を主神とする多神教徒にして、国家を持たない遊牧的民民族「クルド人」の正体……
それは、イスラエル10支族の一派の末裔である可能性がある。
その証拠に、マラク・ターウースの「マラク」はヘブライ語である。
また、クルド人はイスラエルから軍事訓練や軍需物資を受けている。
そして、イスラエルを支配しているロスチャイルドやロックフェラーも、ルシファー崇拝者である。

シークレット・ガバメントが、イラク戦争を仕掛けたのは石油利権を巡っての事だが、クルド人がムスリム(イスラム教徒)から迫害され、しばしば虐殺されているから……という理由も、少なからずあるのかも知れない。
もっとも、シークレット・ガバメントの連中は、クルド人を同朋だと思っていないだろうが……。