
飛鳥昭雄氏は、「アリオン」も堕天使だと断定している。
言い方に語弊はあるが、ルシファーが堕天使であれば、確かにアリオンも「堕天使」という事になる。
アリオンは、こう語っている。
「アトランティスは海神ポセイドンの国だという事。
ポセイドンはネプチューンとも呼ばれ、アーリオーンの父だと神話は語っている。
この話が寓話だと言い切れない部分があるけれど、今はハッキリと言わないでおこう」

ポセイドンはギリシア神話の海洋を司る神で、日本神話で海原を治めるように命じられた「スサノオ」に対応する。
そして、ポセイドンの子として「アリオン(アリーオーン)」や「オリオン(オーリーオーン)」という神々が登場する。
オリオンは死後、その姿が天空に映されてオリオン座になったという。
興味深い事に、オリオンも傲慢で冥界に落とされている。
「堕天使ルシファー」の天界追放神話と同じ構造である。

オリオン星系の意識の複合体が「アリオン」だと私は認識しているが、アリオンは次のようにも名乗っている。
「我々のコード・ネームは『光』。明けの明星。金星の覇者」
すべからく、これはアリオンとルシファーが一体(双子の兄弟)である事を如実に物語っている。
では、オリオン座の意識体であるアリオンが「金星の覇者」とは、一体どういう事なのか。
アリオンの分魂の受肉の進化人が、金星の王子「サナト・クマーラ」なのだろうか。

その金星人を媒介して、アリオンのメッセージが北川恵子氏に届けられているものと思われる。
それが事実であれば、金星人は「悪玉宇宙人」という事になるが、ルシファーの堕天神話が比喩である事を覚えておいてもらいたい。
アリオンは、「肉体でSHIPに乗る場合は、その生命のある間は再び地球上に帰ってゆくのは不可能だ」と言っているが、次のようにも述べている。
「金星には、特殊な磁場発生装置があるので、肉体のままで、しばらく暮らせる。
長期に亙る場合には、順応装置を使って少しずつ変化させる」
従って、地球人が金星に行く場合は適応手術の必要がなく、再び地球に帰還できる事を示している。
また、「長期に亙る場合には」と言うからには、短期探訪のケースがある事を意味する。
また、「肉体でSHIPに乗る場合は」という前置きがあるのは、幽体でSHIPに乗せられるケースもある事を示唆している。

そうすると、トリック写真でインチキのレッテルを貼られたアダムスキーも、その体験自体は一概にインチキと決め付ける事が出来なくなる。
アダムスキーの金星探訪記は、自らのSF小説『宇宙のパイオニア』のアレンジだという批判があるが、実際に似ている箇所は一部だけらしい。
私は何も、アダムスキーを支持している訳ではない。
脚色があっとしても、全てが創作だと断定できないのも事実だという事である。