
「ヨハネの黙示録」に登場する奈落の王「アバドン」は、ヘブライ語で「破壊」「奈落の底」「滅ぼす者 」を意味し、ルシファーと同一視されている。
即ち、「シャンバラ王=ルシファー」である。
但し、ルシファーは人間の似姿をした存在ではない。
シャンバラ王というよりも、「シャンバラの神」という表現が適切であろうか。
獣(反キリスト)は「滅びの子」と呼ばれているが、それはアバドン(ルシファー)が「滅ぼす者」だからである。
イスラエル10支族がアルザルに移住した理由は、そこがルシファー(バアル)の国だったからに他ならない。
イスラエル10支族の帰還……。
厳密に言えば、アルザルにはユダヤ人の2支族もいるので、計12支族が帰還する事になる。
前述の通り、この2支族は原始キリスト教徒だった。

イエスもルシファーの預言者であり、アルザルのイスラエル12支族は「ルシファー教徒」なのだ。
これが、シャンバラ最後の王「カルキ」率いる「12軍団」の正体である。
彼らは、軍神マルス(アバドン=ルシファー=シヴァ)の兵隊なのだ。
故に、この世を破壊する為に帰ってくるのだ。
その時の光景を、ヨハネは次のように幻視している。
「さて、いなごの姿は、出陣の用意を整えた馬に似て、頭には金の冠に似たものを着け、顔は人間の顔のようであった。
また、髪は女の髪のようで、歯は獅子の歯のようであった。
また、胸には鉄の胸当てのようなものを着け、その羽の音は、多くの馬に引かれて戦場に急ぐ戦車の響きのようであった」
(「ヨハネの黙示録」第9章7-9節)
『カーラチャクラ・タントラ』によると、シャンバラ12神軍は、9000万頭の飛翔する馬、40万頭の像、50万台の戦車に乗って現れるという。
どうやらアルザル人は、完全武装の姿で地上に再臨するらしい。

「このいなごには、地に住むさそりが持っているような力が与えられた。
いなごは、地や草やどんな青物も、またどんな木も損なってはならないが、ただ、額に神の刻印を押されていない人には害を与えてもよい、と言い渡された。
殺してはいけないが、五ヶ月の間、苦しめることは許されたのである。
いなごが与える苦痛は、さそりが人を刺したときの苦痛のようであった。
この人々は、その期間、死にたいと思っても死ぬことができず、切に死を望んでも、死の方が逃げて行く」
(「ヨハネの黙示録」第9章4-6節)
彼らが戦う相手は、「額に神の刻印を押されていない人」である。
それは、具体的にどのような人々を指すのか。
『カーラチャクラ・タントラ』によると、カルキの軍団が戦う相手は、仏教とヒンドゥー教の敵である「イスラム教徒」だという。

確かにイスラム教は、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教を3本柱とする「生命の樹」の左側の柱に位置し、「反キリスト教」と呼べる宗教である。
実際に、フセインも第2のヒトラーと呼ばれる「反キリスト」だったし、聖戦やテロなどを推進するイスラム教は、悪魔的だと言える。
だが、カルキ軍(アルザル人)の真の敵は、イスラム軍ではない。
飛鳥昭雄氏も、これは象徴だと述べている。
では、カルキ軍の敵「額に神の刻印を押されていない人」は、誰を指しているのだろうか。
カルキ軍の地上帰還を阻止するべく、攻撃してくる連中である。
カルキ軍は環境を破壊する事はない。
破壊するのは、現在の間違った社会システムである。
ノストラダムスが予言したように、マルス(カルキ軍)は平和を実現する為に帰ってくる。

彼らは「地涌菩薩」である。
カルキ軍の敵は、世界一の軍事大国「アメリカ」なのだ。
カルキ軍はシャンバラ(アルザル)で、高度な科学技術を有し、貨幣のない平和な理想郷を実現している。
彼らが地上に帰還すると、現在の社会システムは根本的に改革され、彼ら主導の社会体制が敷かれる事になる。
我々にとっては、まさに救世主であり、有り難い話である。
だが、そうなると困る人間たちがいる。
それは、アメリカの軍産複合体、「シークレット・ガバメント」と呼ばれる影の政府である。
頂点に君臨するのはロックフェラー。
カルキ君と同じく、ルシファーを神として崇拝している連中である。

「カルキ軍 vs アメリカ軍」、即ち「ルシファー軍 vs ルシファー軍」である。
だが、ロックフェラーが崇めるルシファーは「偽のルシファー」であり、キリスト教の「ヤハウェ」と同じ存在なのだ。
尚、キリスト教の「ヤハウェ」もユダヤ一神教を受け継ぐ「偽のヤハウェ」である。
カルキ軍のルシファーは「真のルシファー」にして、「真のヤハウェ」なのだ。
ややこしい話だが、決して無茶苦茶な暴論を吐いている訳ではない。
これから徐々に明らかにしていく「善悪反転の原理」を理解すれば、自ずと真相を知る事になるだろう。