
アリオンは興味深い事を告げている。
「シャンバラの帝王は金星の王子と呼ばれた人だ。
彼はその体の発するオーラの為にまばゆく輝き、地球の人頬の視覚では、その姿は炎の様にしかとらえられない。
宇宙連合はシャンバラとの連係プレーを行っている。
むしろシャンバラからの許可が無ければ働けないという方が正しいかも知れない」
そういえば、アリオンは、アトランティス(サントリー二島)が沈没する時、数百人が金星とシャンバラに移されたと言っていた。
だが、トートはエジプトに移住したので、トートはシャンバラの帝王でも金星の王子でもない。
或いは、昇天後のトートを指しているのだろうか。

否、実は「シャンバラ王」にして「金星の王子」と呼ばれた人物がいる。
ヒンドゥー教の『チャーンドーギヤ・ウパニシャッド』に登場する聖者「サナト・クマーラ」である。
サンスクリット語で「永遠の若者」を意味し、ジャイナ教では神とされている。
神智学の教義では、サナト・クマーラの正体を、堕天使と誤解された救世主「ルシファー」だと説く。
諸説あって一定しないが、約250万年前に14万4000体もの霊魂を率いて、金星のエーテル界から地球に降臨し、「世界の主」となったという。
この時の地上降臨が、堕天と誤解されたというのだ。
サナト(Sanat)をアナグラムで並べ換えると、サタン(Satan)となる。

尚、14万4000という数字は、「ヨハネの黙示録」で終末にラプチャー(空中携挙)で救出される人数と同じである。
人口60億人に対して、14万4000人はあまりにも少ないと思うかも知れないが、心配は要らない。
これは恐らく、UFOで救出される人数のみを示している。
さて、サナト・クマーラは、多くの別名を持っている。
種子、創始者、古代のもの、地球に関連する基礎の中央の基根、自発的追放者、炎の主、人生自体の光、金星の愛の主、永遠の夏の若者、チベットの守護者、偉大な犠牲、人類の救世主……。

アリオンは、「人類の基礎となった基アミノ核酸は、金星と火星から提供された」と語っているが、サナトの別名「種子」「創始者」「古代のもの」「地球に関連する基礎の中央の基根」に相応しい。
また、「炎」「光」「金星」は、ルシファーを象徴している。
神智学では、そのルシファーが「偉大な犠牲=贖罪」「人類の救世主」だというのだ。
「サナト・クマーラ=ルシファースサノオ=キリスト」

「チベットの守護者」というのは、シャンバラ王を暗示している。
事実、神智学の教義では、サナト・クマーラは「シャンバラ王」として君臨している。
既に述べてきた通り、250万年も前には地球も金星も誕生していなかった。
恐らく、現在の宇宙も誕生していなかった。
年代は兎も角、金星のエーテル界から地球のシャンバラに降臨した救世主ルシファーが「サナト・クマーラ」だと、神智学は主張しているのだ。
それは、サントリー二島から金星に移された「アトランティス人」か否か……。
もし、そうだとしたら、ルシファーは元地球人だったという事になる。

或いは、昇天したトートが金星のエーテル界に移った後、地球のシャンバラに降臨し、それが『チャーンドーギヤ・ウパニシャッド』の聖者「サナト・クマーラ」の原型となって「ルシファー」と同一視されたとも考えられる。
そうすると、サナト・クマーラが14万4000の魂を連れて来たという話は、妙なシンクロを見せる。
エノクの街(飛翔ピラミッド)が、大洪水後のサントリー二島に着地し、それが再び金星や太陽に転移したという仮説を発表した。
実は、UFOで空中携挙される14万4000人は、この飛翔ピラミッドに移されるという事を以前、神仙組で発表した。
この飛翔ピラミッドは、「ヨハネの黙示録」で「新エルサレム」と呼ばれており、イエス・キリストの花嫁として「再臨」し、千年王国の首都になるというのだ。