2010年05月29日

殺戮の天使と有翼スフィンクス(ルシファー)の謎

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ギザの三大ピラミッドとセットで、エジプトを象徴するのがスフィンクスである。
エジプトには、無数のスフィンクスの壁画が存在する。
2匹一対のスフィンクスの壁画も少なくない。
ノアの大洪水以前、スフィンクスは2体がぺアで並んでいたのである。
それは守護神としての獅子であり、古代イスラエルやインドにも伝来し、王権のシンボルとされた。
それは、やがて朝鮮半島を経由して日本にも伝来し、神社の獅子と狛犬となった。
近代に入って、獅子(ライオン)の対が一角獣(ユニコーン)になったが、本来はどちらも獅子だった事が分かる。

それは、地獄の番犬ケルベロスのようなものだ。
ケルベロスは1匹しかいないが、頭を3つ持つことで三位一体を象徴する。
狛犬は2体だが、「阿吽」を表している。
阿と吽は「最初と最後」であり、イエス・キリストも「私はアルファであり、オメガである。最初であり、最後である」と語っている。

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α(アルファ)とΩ(オメガ)は、ギリシア語アルファベットの最初と最後である。
それらはヒンドゥー教の「A・UM」(阿・吽)で「オウム」と発音するが、「A・U・M」で絶対三神を象徴する。
本来、2体存在したスフィンクスも、「阿吽」を表していた事は自明の理である。
換言すれば、一対の大スフィンクスは「イエス・キリスト」でもあり、ヒンドゥー教の絶対三神でもあると言っても間違いではない。

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スフィンクスには様々なバリエーションがあるが、人頭獅子身型のスフィンクスを「アンドロスフィンクス」と呼ぶ。
言わずもがな、その最大のものが大スフィンクスである。
古代エジプト人は、大スフィンクスを「ホル・エム・アケト」と呼んでいた。
意味は、「地平線のホルス神」である。
ホルスは隼の頭を持つ太陽で、死と復活を経験した「イエス・キリスト」の予型である。

従って、大スフィンクスは単なる獅子ではない。
人間の顔と獅子の体を持ち、象徴として鳥の翼を持つ。
大スフィンクス自体には翼はないが、翼が描かれたアンドロスフィンクスは少なくない。
しかも、古代ペルシアの有翼人頭獅子身像のルーツが、古代エジプトのライオンの頭と翼を持つ「ヘルメス神」だという伝承がある。

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それは、『旧約聖書』に登場する神の戦車「メルカバー」の象徴だ。

「わたしが見ていると、北の方から激しい風が大いなる雲を巻き起こし、火を発し、周囲に光を放ちながら吹いてくるではないか。
その中、つまりその火の中には、琥珀金の輝きのようなものがあった。
またその中には、四つの生き物の姿があった。
その有様はこうであった。
彼らは人間のようなものであった。
それぞれが四つの顔を持ち、四つの翼を持っていた。
脚はまっすぐで、足の裏は子牛の足の裏に似ており、磨いた青銅が輝くように光を放っていた。
また、翼の下には四つの方向に人間の手があった。
四つともそれぞれ顔と翼を持っていた。翼は互いに触れ合っていた。
それらは移動するとき向きを変えず、それぞれ顔の向いている方向に進んだ。
その顔は人間の顔のようであり、四つとも右に獅子の顔、左に牛の顔、そして四つとも後ろには鷲の顔を持っていた」

(「エゼキエル書」第1章4-10節)

「ケルビムにはそれぞれ四つの顔があり、第一の顔はケルビムの顔、第二の顔は人間の顔、第三の顔は獅子の顔、そして第四の顔は鷲の顔であった」
(「エゼキエル書」第10章14節)

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同様の怪物は、「ヨハネの黙示録」にも登場する。

「この玉座の中央とその周りに4つの生き物がいたが、前にも後ろにも一面に目があった。
第1の生き物は獅子のようであり、第2の生き物は牛のようで、第3の生き物は人間のような顔を持ち、第4の生き物は鷲のようであった」

(「ヨハネの黙示録」第4章6〜7節)

ケルビム(天使)と牛が入れ替わっていたりするが、基本は「人間」「獅子」「雄牛」「鷲」である。
「人間」の顔、「獅子」の胴体、「牛」の尾、「鷲」の翼の合成動物が、まさに大スフィンクスなのだ。

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では、このメルカバーは一体何を表現しているのだろうか。
これは、ノストラダムスが予言した「アンゴルモアの大王」を、天体で象徴した「グランドクロス」である。
ホロスコープを見ると、グランドクロスを形成する星座は「水瓶座」「蠍座」「獅子座」「牡牛座」 で、蠍座は「鷲座」とも呼ばれていた。
即ち、これらの星座は、水瓶を持つ「人間」「鷲」「獅子」「牛」となる。

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グランドクロスのホロスコープに現れる4つの星宮も、十字架を形成すると同時にメルカバーになっている。
グランドクロスに磔にされた地球は、人類の処刑を暗示する。
この世の四方はメルカバーに縛られ、殺戮の天使が配置されたのである。

「4人の天使は人間の三分の一を殺すために解き放たれた。この天使たちは、この年、この月、この日の為に用意されていた」
(「ヨハネの黙示録」第9章15節)

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この4人の殺戮の天使「メルカバー」は、四神を象徴する。
十字架が指す四方向も、実は東西南北の四神を示している。
四神は「青龍」「朱雀」「白虎」「玄亀」で、動物こそ異なるが、同じものを指している事が「ダニエル書」から読み取れる。

詳細は別の機会に譲るが、実はヤハウェを示すテトラグラマトン「Y・H・W・H」も四神を象徴しているのだ。
ヒンドゥー教のブラフマーが、4つの顔を持つのも偶然ではない。
そして、この四位一体を神道では「一霊四魂」という。

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話を戻すが、有翼スフィンクスのルーツは、実はメソポタミア神話に登場する、鷲の翼を持つ獅子「アンズー」にある。
アンズーの神話には複数のバージョンがあるが、主神エンリルに仕えていたアンズーが、主神の地位を奪う為、主神権の象徴「天命の書板」を盗み出し、マルドゥクがアンズーの討伐を命じられた、というような内容である。
ルシファー(明けの明星)は元々、堕天使とは無関係だったが、カナン神話のシャヘル(明けの明星)とアンズーの類似性から、ルシファーと同一視されるようになった。

「ヤハウェ=メルカバー=スフィンクス=アンズー=シャヘル=ルシファー」

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だが、メソポタミア地方にはライオンは存在しない。
ライオンは、アフリカの動物である。
つまり、獅子文化の発祥の地はアフリカなのだ。
アフリカ大陸に於ける最古の文明は、エジプトである。
実は、古代エジプト文明以前に、エジプトの地に栄えた超古代文明……即ち、ノアの大洪水以前のパンゲア時代に、現在のエジプトの地で獅子文化が存在した。

ギザの三大ピラミッドと大スフィンクスがその遺産だが、大スフィンクスは元々「アンドロスフィンクス」ではなく、「ライオン像」だったと指摘されている。
グラハム・ハンコックとロバート・ボーヴァルは、著書『創世の守護神』の中で、三大ピラミッドと大スフィンクスは、1万2500年前の天空のコピー「ヘブンズ・ミラー」だと主張している。

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オリオン座の三ツ星に対して「三大ピラミッド」。
天の川に対して「ナイル川」。
獅子座に対して「大スフィンクス」。

そこから、シュメールやギリシアの「獅子座」という概念が誕生したという。
だが、それは1万2500年前からポールシフトが起きていない事が前提となる。
ところが、ノアの大洪水以降、地球は少なくとも5回のポールシフトを経験していると考えられている。

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マウスディーは、『黄金の牧場と宝石の山』の中で、次のように記している。

「スーリド王(エノク)は天変地異の夢を見た。
王は占星術師を集め、その意味を問いただした。
すると、占星術師のひとりが、同じ夢を1年前に見たという。
そのとき、天変地異の後には、やがて天空はもとの位置に戻るだろうというお告げがあった」


つまり、何度かのポールシフトを経て、ノアの大洪水以前の地軸に戻ったのだ。

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その2体のライオン像が表現するのは「阿吽」、つまり絶対神である。
ノアの大洪水以前のパンゲア(ムー)文明に於ける絶対神は、ライオンと姿こそ違うが、7つ頭の蛇「ナラヤナ(ルシファー)」である。
それは、大洪水後に受け継がれたスフィンクス「アンズー」が、ルシファーである事からも証明できる。

尚、メルカバーは実はDNAを構成する4つの塩基でもあり、宇宙(天体)が自己の内部の反映である事を物語っている。
それが「Y・H・W・H」であり、その本体はバイオフォトン(光=ルシファー)なのだ。

ところで、エノクが昇天したのは、ノアの大洪水の335年前である。
大洪水により、1体のスフィンクスと共に、アトランティス人たちは絶滅した。
では、ノアの大洪水の直前に昇天したムー人たちは、何処に行ったのだろうか……。
posted by ヘンリー・クライスト(夢蛇鬼王) at 16:21| Comment(0) | 【第1章】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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