
「釈迦」とはシャーキャ族の事で、「釈迦」と呼ばれる仏教の開祖の名前は、「ガウタマ・シッダールタ」という。
ガウタマは「最上の牛」、シッダールタは「目的を達成した者」を意味する。
一般的に「お釈迦様」と呼ばれているが、部族名に「お」と「様」を付けるのは奇異である。
例えば、ユダ族のイエス・キリストを、「おユダ様」と呼ぶようなものである。
岩族や菊族の場合だったら……。
だが、私は敢えて「釈迦」と呼ぶ事にする。
「仏陀」という呼称もあるが、仏陀は「悟りを開いた者」を意味し、釈迦に限定される言葉ではない。
イエス・キリストを「仏陀」と呼んでも差し支えはないのだ。
能書きは程々にして、まずは釈迦の謎に迫ってみよう。

紀元前5世紀頃、ネパールのシャーキャ族の王子として誕生した。
シャーキャ族はアーリア系だとされているが、もっと言えば「サカ族」をルーツとし、ギリシア語で「スキタイ族」と呼ぶ。
「最上の牛」と付けられた名前も、バアル信仰に由来していた可能性がある。
だが、それだけではない。
バアルを信仰していたイスラエル10支族は、アッシリアの捕虜として連れ去られた後、歴史の表舞台から消息を絶った。
が、スキタイ族と合流したという説が有力視されている。
詳細は省くが、それはほぼ確実だと見て間違いない。
更に、釈迦族の紋章とイスラエル10支族の紋章が一致。
「釈迦はイスラエル10支族の預言者だった」と、飛鳥昭雄氏は主張している。

もし、釈迦がもっと早い時代にイスラエルで生まれていたら、釈迦が説いた「原始仏教」は『旧約聖書』の一部となっていたかも知れない。
ガド族は日本にも渡来して、ヘブライ語で「出身」を意味する「ミ」を付けて、「ミ・ガド(帝)」になったという説もある。
だが、ヘンリー・クライスト説では、ガド族はユダヤ人一派に皇位を奪われて封殺されてしまった。
驚くべき事に、国章に準じる紋章で、皇室の公的な家紋「五七の桐紋」もガド族の紋章と同じ構造なのだ。
イスラエル10支族は、大陸から日本に渡来したというのが通説だが、実際にはインドから日本に渡来したという証拠がある。
だとすると、封印された天皇家「ガド族」は、釈迦の末裔だった可能性すら出てくるのだ。
しかも、イスラエル10支族は「バアル信仰」であり、ガド族の象徴は「雄牛」。
釈迦(ガウタマ)も「牛」を意味する名前で、日本に渡来したガド族の大王は「牛頭天王」。
つまり、釈迦も初代天皇も、「バアル」を崇拝していたのだ。

と言っても、彼らが「黄金の子牛像」を造って拝んでいたという意味ではない。
バアル信仰の系譜に属するが故に、バアルの霊統の啓示を受ける預言者だった可能性が高いという事である。
それは、「牛」を象徴とする太陽神。
遡れば、エジプトの太陽神「アメン」に行き着く。
それ故、釈迦族も「日種」を名乗り、天皇家の祖神も「天照大神」。
但し、アメンが封印された埋没神であるように、初代天皇「男神・天照大神」の系統も封印された。
現在の皇祖神「天照大神」は、「アテン」だと言えるだろう。
だが、「蘇民将来」に暗示されるように、太陽神「アメン=バアル」は、時節到来によって封印が解かれる事になっている。