2010年05月26日

「獣」の三位一体とシュメール神話に遡るノストラダムス予言

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聖書には、「レヴィアタン」と共に、「ベヒモス」と「ジズ」という獣が登場する。
レヴィアタンは竜だが、その姿は「鰐」や「鯨」に由来し、ベヒモスは「カバ」や「水牛」、ジズは「巨鳥」だとされる。
ジズの体は、大地に立つと頭が天にまで届く程で、翼を広げると太陽が隠れる程だという。
象徴として、「レヴィアタン=海」「ベヒモス=大地」「ジズ=空」。
つまり、「海神」「大地母神」「天空神」の三位一体だと言えるだろう。
そして、海神「レヴィアタン」が、「生命の樹」の中央の柱に相当する主神である。

普通に考えると、天空神が一番格が高そうだが、何故「海神」が主神となるのか。
それは、シュメール神話を見れば分かる。
海の神「ティアマト」の遺体で、天と地が創造されたからだ。
また、海は「生命の源」と呼ばれている。
確かに、人間の血中ミネラルも海水と同じバランスである。
だが、アダムは「土の塵」で造られた。どちらが正しいのか……。
恐らくどちらも正しく、海水と土が混ざった泥海から生命が発生した。
もちろん、天(宇宙)からの様々な放射線、エネルギーも不可欠である。
だから、三位一体となっているのだろう。

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だが、聖書信奉者からすれば、これは絶対三神に敵対する「絶対三魔」に他ならない。
絶対三魔とは、「ヨハネの黙示録」に登場する「赤い竜」「海からの獣」「陸からの獣」。
即ち、「ルシファー」「反キリスト」「偽預言者」の三位一体……「666」と呼ばれるものである。
そして、「赤い竜ルシファー」は「天から」現れるのだ。
その証拠は……ノストラダムスの有名な四行詩にある。

「1999年7の月
天から恐怖の大王が降ってくる
アンゴルモアの大王を復活させる為に
その前後、マルスは平和の名の下に支配に乗り出すだろう」


ノストラダムスは、『ヨハネの黙示録』をベースに予言した。
従って、以下の図式となる。

「恐怖の大王=赤い竜」
「アンゴルモアの大王=海からの獣」
「マルス=陸からの獣」


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天から降ってくる恐怖の大王とは、天界から堕とされた赤い竜「ルシファー」に他ならない。
また、「恐怖の大王」は、中世ヨーロッパの占星術で「日食」を意味する言葉だった。
日食を起こすのはレヴィアタン(ルシファー)である。
そしてノストラダムスの予言通り、1999年8月11日(旧暦7月)に、カトリックの聖地「ヴァチカン」で皆既日食が起きた。
そうすると、「『海』の竜であるルシファーが『天』を象徴する事になって矛盾するではないか」というツッコミがありそうなので、簡単に説明しておこう。

「三位一体」の関係というのは、三者が相互に関連して一体化している為、全体の要素を含有しているのだ。
また、ノストラダムスの予言は比喩であり、ルシファーは人類誕生以前に堕天しているので、「大地=ベヒモス」でもあるのだ。
もちろん、根拠があっての話である。
「ベヒモス」は牛、猪、狼、鯨に変身できるという事から、実際にレヴィアタン(ルシファー)と同一視されている。
また、「ジズ」も翼を広げると太陽が隠れる程だという事から、日食を起こすレヴィアタンとの共通点が見られる。
尚、ノストラダムスは占星術師であり、「恐怖の大王=日食」「アンゴルモアの大王=グランドクロス」「マルス=火星」というように、3つのキーワードは天体現象を表している。

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更に、「火星」もユダヤ教ではサタン(ルシファー)の象徴である。
レヴィアタンは、「イザヤ書」に登場する怪物「ラハブ」とも同一視される。
ラハブは聖書の中で、神の命令に従う天使として働く事もある。
また、ラハブはエジプトの守護神ともされている。
ラハブのルーツは、シュメール神話のティアマトの子の1人「ラハム」。
ラハムはマルドゥク(バアル)に倒されたが、「牛」を象徴する有角人間で、ラハムも「バアル」と捉える事も可能だ。

「ベヒモス」も牛に変身する事ができ、「バアル」と無関係とは思えない。
また、黙示録の「陸からの獣」にも2本の角が生えており、これもまた「バアル」の投影と見なす事が出来る。
ベヒモスはベヘモットとも呼ばれているが、聖書では牛(バアル)との関連性が示唆されている。

「見よ、ベヘモットをお前を造ったわたしはこの獣をも造った。
これは牛のように草を食べる」

(「ヨブ記」第40章15節)

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注意して読めば、獣「ベヘモット」を造ったのは「わたし=ヤハウェ」だという。
つまり、悪魔は神の産物なのだ。
神の産物である以上、必要があって創造された事になる。
何故なら、悪がなければ「善」の発展もないからだ。
だが、「わたし」をシュメール神話の「ティアマト」に当てはめると、ティアマトが生み出した怪物と符合する。
シュメール神話では、天地は「ティアマト」の遺体で創造された。

創造主はマルドゥク……つまり、牛神「バアル」である。
ちなみに、草食動物は獰猛ではない事にも気付いてもらいたい。
『モーゼの十戒』では牡牛の偶像崇拝が戒められていたが、『日月神示』では牛肉信仰が戒められている。

「牛の喰べ物たべると牛の様になるぞ、
人間の喰べ物は定まっているのだぞ。
獣と神とが分かれると申してあろうがな、
縁ある人々に知らしておけよ。
世界の人々に知らせてやれよ」


「四ツ足を食ってはならん、共喰いとなるぞ、
草木から動物生まれると申してあろう。
神民の食物は五穀野菜の類であるぞ」


ちなみに、「善悪逆転の原理」はノストラダムス予言にも当てはまるが、詳細はクライマックスまで温めておく事にする。
モモタロスのように、最初からクライマックスという訳にはいかないのだ……。
posted by ヘンリー・クライスト(夢蛇鬼王) at 17:37| Comment(1) | 【第1章】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ケリッポトの奥の底、2chネラーが居る所ですね。
Posted by v at 2012年06月13日 19:01
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