2010年05月26日

世界最古の創唱宗教「ゾロアスター教」の謎

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シュメール人はセム族で、エジプト人はハム族だった。
セム族のヒクソス人やイスラエル人がエジプトで繁栄した事を考えると、エジプト神話はシュメール及びメソポタミア神話の影響を受けている。
カナン人もハム族だが、同様にメソポタミア神話の影響を多分に受けていた。
ギリシア人やローマ人は白人系のヤフェト族だが、その神話はハム族やセム族の影響を受けていた。
世界的な宗教の開祖である、モーゼ、イエス、ムハンマド、釈迦など、皆「セム族」の預言者だった。

ところが、彼らを超越するような大預言者が、アーリア人(ヤフェト族)の中に存在した。
その男の名は、「ゾロアスター(ザラスシュトラ)」。
世界最古の創唱宗教と言われる「ゾロアスター教」の教祖である。
ゾロアスター教の教義や終末預言は、世界五大宗教に多大な影響を与えている。
ペルシア人はアーリア人でヤフェト族だが、独自の神話体系を持っていた。
その根底には、ゾロアスター教の存在があった。

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ゾロアスター教は、アケメネス朝ペルシアにいたユダヤ人にも影響を与え、聖書の終末論に色濃く反映している。
また、イスラム教もゾロアスター教の影響下にあり、イランの国教である「シーア派」の源泉もゾロアスター教だと言われている。
更に、ゾロアスター教から派生したミトラス教は、ローマ帝国に広まってキリスト教の成立に深く関与し、インドでは仏教の末法思想にも強い影響を与えた。

さて、ゾロアスター教の成立は紀元前7〜6世紀頃だとされている。
バクトリアは現在のアフガニスタン北部にあった国だが、アレクサンドロスの後継者が建国した国である。
という事は、ゾロアスターの時代はバクトリア建国よりも古い時代に遡る事になる。
だが、ゾロアスターは「バクトリアの王」だったという伝承もある。
また、ゾロアスター教は、占星術や魔術、哲学の源泉とも言われ、プラトンもゾロアスターの弟子だったとする説まである。

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ゾロアスター教の聖典『アヴェスタ』には、「アーリア人の土地」と記されている。
アーリア人はコーカソイド(白人)から派生したが、「アーリア」が中世ペルシアで「エーラン」に転訛し、「イラン」となった。
聖書の預言者や釈迦をはじめ、絶対神の啓示を預かる預言者は、「セム族」だと相場が決まっている。
何故なら、ノアが神権を継承したのが「セム」だからである。
しかし、それを超える大預言者がアーリア人の中から誕生し、世界五大宗教に多大な影響を与えていた……。

これは非常に特筆すべき「事件」である。だが、そうとは言い切れない。
確かに、ゾロアスターはアーリア人の地で生まれ育ち、アーリア人の血を引いていたかも知れない。
が、場所は中東である。
今のイラン人を見ても分かるように、純粋なアーリア人は皆無に近い。
彼らの肌が黒いのはカナン人の影響だろうか。
また、ゾロアスター教には、イスラエル民族と同じように「マギ」と呼ばれる預言者の系譜が存在する。
だとすると、ゾロアスター以前から「預言者の系譜」が続いていた事になる。

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『アヴェスタ』は、紀元前6世紀のアケメネス朝ペルシアの王宮で保管されていたという伝説がある。
その後、アレクサンドロスがアケメネス朝を征服した際、『アヴェスタ』は灰となってしまったらしい。
そして、紀元2〜3世紀頃、『アヴェスタ』の内容を口伝で伝承してきた神官たちが再編纂し、その一部が現在の『アヴェスタ』だと言われている。

そもそも、最初に『アヴェスタ』が編纂された時期は不明なのだ。
アケメネス朝の王宮に保管されていた『アヴェスタ』でさえ、写本であった可能性もある。
『旧約聖書』も天地創造の神話から始まり、アダムから始まる「預言者の系譜」が記されているが、「創世記」を編纂したのはモーゼだとされている。
そして、モーゼはユダヤ教の開祖とされる人物である。
ゾロアスターにも、同じような事が言えるのではないだろうか。
posted by ヘンリー・クライスト(夢蛇鬼王) at 14:41| Comment(0) | 【第1章】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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