2010年05月25日

宇宙神霊「アーリオーン」と光の天使「ルシファー」の関係

20070902_436267.jpg

世の中には、チャネラーやコンタクティーと呼ばれる「現代の預言者」が無数に存在する。
その多くがインチキ、または低級霊からのメッセージ、或いは自分の潜在意識との対話だったりする。
その中に、神典アナリストの中矢伸一氏が「本物」だと太鼓判を押すチャネラーがいる。
「アーリオーン」と名乗る宇宙神霊から啓示を受けている、北川恵子氏である。
アーリオーン(以下、アリオン)は、「ミカエルの力の一顕現としての存在」だという。
アリオンは、「ミカエルがルシファーと敵対する」という聖書の記述は、聖書が改竄された結果だと指摘する。

そして、次のように伝えている。

『知っての通り、ミカエルの兄弟であるルシフェルは共に在り続ける存在だ。
あなたがたの知識の上ではルシフェルは、光り輝く者としての扱いを受けてはいないようだが、宇宙に遍在するエナジーとしての扱いは「光り輝く者」である』


ルシファーは宇宙に遍在するエネルギー、つまり宇宙空間そのものであり、その実体は「光」だというのだ
神や悪魔と言えば、普通は人間の似姿をした霊的存在、すなわち「人格神」をイメージするかも知れないが、読み進めていくうちに神や悪魔の真実の姿が明らかになるだろう。
さて、ミカエルとルシファーが兄弟だという事は、アリオンとルシファーが兄弟だと言っているに等しい。
だが、ミカエルとルシファーが兄弟だという記述は、聖書のどこにも載っていない。
では、どこからそのような話が浮上したのだろうか……。

それは、イザヤがルシファーを表現した「明けの明星」(ヘレル・ベン・サハル)に由来する。
イスラエル民族は神から「カナンの地」を与えられたが、そこにはカナン人が住んでいた。
よって、『旧約聖書』は「カナン神話」の影響を多分に受けている。
カナン神話に「シャヘル」という明けの明星神が登場するが、これがイザヤが語った「ヘレル・ベン・サハル」である。
シャヘルは太陽神(最高神「エル」)に逆らって地に落とされたが、これはルシファーの堕天神話と同じ構造である。
「明けの明星」は夜明けと共に東の空に現れて上昇するが、その輝きは日の出と共に掻き消されていく。

d6d9944f657724ad9e5b-LL.jpg

太陽(神)に成り代わろうとする金星(ルシファー)も、太陽には適わない事を象徴している。
カナン神話には、明けの明星神「シャヘル」に対して、宵の明星神「シャレム」が登場する。
金星は地球の内側を公転している為、深夜には地平線に沈み、日没後と夜明け前にしか見れないからである。
どちらも同じ金星であり、「シャヘル」と「シャレム」を双子の兄弟と表現する事も出来る。
そして、シャヘルが「ルシファー」なら、シャレムが「ミカエル」という事になるだろう。
しかし、アリオンも「明けの明星、金星の覇者」を名乗っている。
また、イエス・キリストも「明けの明星」を名乗っていた事に注目して頂きたい。
ちなみに、シャレムに神「エル」を付けた「エル・シャレム」が、古代イスラエル王国の首都名「エルサレム」となった。

紀元6世紀の聖書学者ディオニュシオスが著した『天上位階論』によると、「大天使」は下級天使に分類されており、その筆頭が「ミカエル」である。
階級で言えばミカエルは、ルシファーよりも7階位下の地位に位置付けられている。
だが、「シャヘル=ルシファー」で「シャレム=ミカエル」であるなら、本来は両者は同格で一体の存在であるはずだ。
事実、ミカエルはヘブライ語で「神の如き者は誰か」という意味である。

やはりミカエルは、神に匹敵する「ルシファー」と同等の存在だと考えられる。
そして、ルシファーの象徴が「金星」であれば、ミカエルの象徴も「金星」という事になる。
だが、ミカエルやルシファーは単なる金星神ではない。
「宇宙に遍在する光り輝くエネルギー」である。
偉大なるかな魔王「ルシファー」の正体、そして謎のベールに包まれたルシファーの預言者「反キリスト」の正体を暴いていこう。
posted by ヘンリー・クライスト(夢蛇鬼王) at 16:35| Comment(2) | 【第1章】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
アリオンとオコツト。
わたしはアリオンを閣下によってしか知らないのですが、あなたはどうですか?
またオコツト、半田氏についてはどう評価していますか?
Posted by オクト at 2010年07月19日 12:29
その2つは以前より、他サイトなどで知っていましたがあまり信じていませんでした。というか、アリオンの詩などは意味を解読できませんでして・・・
正直、ヌース理論というものをほとんど理解してませんので何ともですが、共感できる部分もあります。内部と外部の認識の反転とか、意識が物質を作るなど・・・人物のみの評価をできるほど理解してません。
Posted by 破地獄の種子 at 2010年07月19日 14:23
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。